2022年5月11日(水)AM5時ちょうど。
コジロウは15歳と23日目でボクたちから旅立っていきました。
そして今回がコジロウがいない初めての夏。初めてのお盆でした。まだまだ慣れないもんですね。
でね、ネットでも犬用お盆お迎えセットも買えるんですが、近所のお花屋さんに良さげなアイテムがあったのでそちらで購入してきました。
今回の記事は、愛犬がお盆に帰ってくるためにボクたちがやったことをお話します。
愛犬コジロウお盆に帰ってくる【犬用お盆お迎えセットで戻ってくる~】
ちなみに8月13日の朝、ボクはコジロウの夢を見ました。うっすらとしか覚えていないんだけど、元気な時のコジロウの姿ではなくて、なんとか歩いている闘病中のコジロウでした。
そして夢の中でボクはコジロウを抱きかかえて泣いていました。別に最期の別れのシーンではなかったんですけど。
それでね、夢の中で泣いていた感情がそのままリアルになっていたんでしょう、起きたら本当に泣いていました。
そんなコジロウとの不思議な(?)夢をお盆初日に見たんですよ。
コジロウのために買った犬用お盆お迎えセット
ちなみに猫用もありました。おそらく精霊馬のシルエットが犬猫で違うんでしょう。
中身はこんな感じですね。
セット内容は、
- ワンちゃん精霊馬
- 真菰(まこも)の敷物
- 迎え火送り火用素焼きお皿(茶皿)
- 迎え火送り火用麻がら
- お供え用ハスの葉
- お供え用ご飯皿(白皿)
- ほおずき飾り
- お清めセット(お清め塩・和紙)
お盆定番の提灯は入ってなかったです。
迎え火を焚きました。
これでコジロウ我が家目指して来るのかな。
全てのセット完了です!!
おさらい:今さら聞けないお盆とは!?
お盆とは亡くなった人やご先祖様の霊を迎えて、お祀りして丁重に供養する風習です。地域によってお祀りの型が違いますね。
お盆の月である8月(地域によっては7月)にはあの世と現世が繋がると言われており、様々な御霊が戻ってこられるんです。
お盆期間には、その御霊が迷わずおうちに戻ってこれるように迎え火を焚き、提灯やほずきを目印とし、家に案内してお供えやお飾り付けしておもてなしします。
今回、ウチではコジロウを家に迎えておもてなしをしています。
犬用お盆お迎えセットでお迎えの準備
我が家では毎日コジロウが生前食べていたドッグフードをお供えしていますが、お盆時も同じように準備していました。
8月13日朝:お迎えの準備
お盆の初日は8月13日です。(一部の地域では7月13日)
普段、コジロウの遺骨を置いているところに位牌、写真などの形見を置いているところの手前に真菰のお敷物を敷いて、お敷物の上にハスの葉、ご飯皿、ほおずきやお花、そしておりんを並べました。
8月13日午前:お迎え
お盆の初日13日に、コジロウが道に迷わないように迎え火を焚いて空から戻ってくるよう導きました。
また、霊園やお寺でご供養されている方はお参りに行き、その場所で素焼きのお皿に麻がらを半分量組んで火を灯し迎え火を焚いてワンちゃんの御霊をお迎えします。
8月13日日中:お祈り
お迎えができたら、お敷物の上にワンちゃん精霊馬をコジロウに見立てて飾ります。
お供え用ご飯皿にコジロウが食べていたドッグフードをお供えし、ハスの葉にもオヤツや、おもちゃなどをお供えします。
お迎えの準備ができたのでコジロウに「おかえりなさい!!」と手を合わせて挨拶しました。
ウチはお香は焚きませんが、おりんを鳴らしてお祈りしています。
8月14日、15日:ご供養
お盆の14日、15日の中盆の日も13日と同じように毎日お供えをします。
コジロウを一緒にいた時を思い出して過ごした日々を懐かしんでコジロウに感謝しました。
棚径(お盆の時に御霊を供養するために読んでもらうお経)を読んでもらいたい場合は、この日取りに読んでもらうことになります。
ウチはやりませんでしたが、お盆前に葬儀の時にお経をあげてもらった僧侶さんにご相談くださいね。
8月16日:お送り
16日お盆の最終日は午後にお供え物を下げてお盆飾りを片付けます。
午後から夕方にかけて迎え火を行ったところで同じように素焼きのお皿に残りの麻がらを組んで送り火を焚きます。
送り火を焚く時には、コジロウの御霊を送ってあげます。送り火を焚き、静かに手を合わせて戻ってきてくれたことに感謝して、来年までしばらく会えないことを惜しみながら、「また来年来てよ!!ウチラもそれまで元気にやってるから!!」
心を込めて、そうコジロウにお話して送ってあげました。
お盆飾りの片付け方
16日に片付けたお盆飾りは、送り火を焚く時に一緒に燃やすか、川に流す風習が一般的です。
しかし、最近は環境問題もあってなかなかそうできない地域が増えてきていますね。
菩提寺(先祖代々のお墓のあるお寺)でお盆飾りをお焚き上げしてもらうことが難しい場合のために、今回ボクらが購入したセットにはお浄めのお塩と白和紙が付いていました。
真菰お敷物とワンちゃん精霊馬にお浄めのお塩を振り、白い和紙に包んで他のゴミとは別にして可燃物として処分します。
セット内のお皿、ほおずき、ハスの葉などは各自治体の取り決めによって処分してくださいね。
お盆飾りのアイテムの紹介
お盆飾りは、ご先祖様や亡くなった方、そして今回の主役でもある愛犬コジロウの御霊(魂)が行き返りに迷わないよう道しるべとして使われる飾りと、戻ってこられた御霊をおもてなしする際の飾りがあります。
それでは今回使用した代表的なお盆飾りを紹介します。
真菰(まこも)敷物
お盆の時期に盆棚や仏壇に敷いて、その上にお供え物や精霊馬(しょうりょううま)などのお飾りを置きます。
真菰はイネ科の植物です。お釈迦様が真菰の敷物で病人を治療したという言い伝えがあります。
古来より神聖な植物として扱われ、日本でも神事、仏事には欠かせない植物です。
精霊馬(しょうりょううま)
牛と馬をかたどったお盆を代表するお飾りです。ナスの牛やキュウリの馬などを使ったり真菰を編んで作られます。
しかし、なんで牛と馬を飾るんでしょうね?
調べたら色々と諸説あるのですが、ご先祖様の御霊が馬に乗り牛に荷を引かせて戻ってくるという説、または行きは馬に乗って早く家に戻ってきて、帰りは別れ惜しいために牛でゆっくり帰るという説、この2つの説が有名だそうです。
ただ、これは人間の場合であって、犬の場合は牛や馬に乗ってこなくても家に戻ってこれるということで、ワンちゃん用のお飾りでは、ワンちゃんに見立てた真菰の精霊馬ということです。
麻がら
麻がらとは、表皮を剥いた麻の茎を乾燥させてものです。日本では麻は古来より神聖視されていて、その表皮の繊維は神社のしめ縄などにも使われています。
お盆で使われる麻がらは、迎え火・送り火で焚いたり、ご先祖様のお膳にお箸として使用されます。
ほおずき
ほおずきは漢字で「鬼灯」と書きます。東大王に出題されそうな問題ですね。
鬼とは本来霊魂や精霊という意味でもありました。鬼灯は読んで字のごとし、霊魂の道しるべとなる提灯に見立てられています。
まとめ
コジロウが旅立って3か月。そして初めてのお盆でした。正直、いまだに実感はありません。
お盆の時にコジロウの御霊が戻ってくるから、今回『犬用お盆お迎えセット』を購入しました。
でもね、お盆の時じゃなくても帰ってきたかったらいつでも帰ってきてほしいし、なんなら毎日でもゴハン時でも帰ってきてるかなーとも勝手に思っています。
飼い主の都合の考えですよね(笑)
個人個人の心の持ちようだとは思いますが、大事なのは愛犬への想いなのかなと思います。
「それじゃ、コジロウまたね!!」
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