キャバリアの子犬が売れ残る理由とその対策について、愛犬家の皆さんにも知ってほしい現実をお伝えします。
ボクは2007年に愛犬コジロウと地元ペットショップで出会いました。
もしボクが出会わなかったら、売れ残っていたら…コジロウはどうなっていたんだろうと考えると胸が痛くなります。
キャバリアは可愛らしい容姿と温和な性格の犬種なのですが、トイプードル、チワワ、ダックスフンドらと比較すると人気が無いのか子犬が売れ残ることがあります。
その理由は、需要と供給のバランスのずれや、ブリーダーの信頼性の問題などが考えられます。
しかし、この問題に対する対策も存在します。例えば、信頼できるブリーダーから購入することや、子犬の飼育に関する情報を提供することで、売れ残りを防ぐことができるでしょう。
本記事がアナタの考える「きっかけ」になれば幸いです。
キャバリアが売れ残りして…悲しい事件が現実に起こっています
2013年のYahoo!ニュースで知ったと思うのですが、キャバリアちゃんが大量遺棄された事件。
また、キャバリアだけでなく色々な犬種のワンちゃんたちが人の心を持たない悪徳ブリーダーたちの元で命が失われています。
見るだけでも腹が立ってきますが、こちらのニュースでもペットショップの闇が記載されています。
≫「嫌がるメスを無理やり交尾させ…」「大量生産して売れ残ったら里親に譲渡」 元社員が明かすペットショップの凄絶な繁殖現場の実態
正直、ボクがコジロウを飼った当時は「犬はペットショップで飼う」という認識しかありませんでした。思考停止していたというか、本当に無知だったんです。
キャバリアの子犬が売れ残る理由
キャバリア犬は、愛らしい顔つきと優しい性格で人気の犬種ではあるものの、売れ残りしてしまう理由とはいったい何なのでしょうか?
健康問題
一つ目の理由は、キャバリアの健康問題です。キャバリアは遺伝的に心臓病などの重い疾患にかかりやすいとされています 。
子犬の段階で病気が発見しにくく、成長するにつれて発症してしまう可能性があります。
飼い主は、子犬を購入する際に、健康診断書や親犬の血統書などを確認する必要がありますが、それでもリスクはゼロではありません。このため、残念ではありますがキャバリア犬の子犬を避ける人も多いのです。
しかし、先天的な病気の他にも、劣悪な環境で繁殖されるケースもあるのです。
上記でお伝えしたとおり、悪徳ブリーダーのキャバリア大量遺棄で発覚した事件では、皮膚病で体中の毛が抜け落ちてしまっているキャバお母さんの画像も写し出されました。
本当にショッキングな事件で、今思い出しただけでも怒りを覚えますし、一頭でも多くのワンちゃんが救われてほしいと願います。
ワンちゃんを愛する健全なブリーダーさんにも迷惑な話です…。
人気ランキングの影響
ペットショップで働く方々は、元々ワンちゃんが好きで就職されたのだと思います。しかしながら、会社の方針でトイプードルやチワワなど人気の犬種に力を入れて販売する現実もあるようです。
テレビ番組や犬専門の本でも、
- 可愛いランキング
- 飼いやすいランキング
- しつけしやすいランキング
といったように、犬種をランキング付けしていますよね。
キャバリアは、人懐っこくて飼いやすい犬種ではあるけれど、心臓病になりやすいとか毛が抜けやすいとか、マイナスイメージがあるのも事実なので避けられてしまうのかもしれません。
でも、そういったことを含めて責任を持ってキャバリアちゃんの一生を面倒見る飼い主さんが多いです。
ボクが知り合ったキャバリアの飼い主さんは、皆さん本当に我が子を愛していて素晴らしい方々ばかりです。
そして、ちょっと話は変わりますが「売った」後は我関せずというペットショップも中にはあります。
ボクの知り合いの飼い主さんも、子犬の頃に病気が発覚したタイミングで悪徳ブリーダー出身のワンちゃんと知ったそうです。
その時のペットショップの対応は「では別のコに取り替えますか?」
まるでワンちゃんを物のように扱う発言だったそうです。
その飼い主さんは、ワンちゃんを愛する飼い主の鑑のような方で、きちんと病気と向き合いながら毎日愛情を持って過ごされておられます。
良いブリーダー・悪いブリーダー、良いペットショップ・悪いペットショップ、良い飼い主・悪い飼い主、この世に存在するワンちゃんには、どうか良いブリーダー、良いペットショップ、良い飼い主さんの元に辿り着けるようになってほしいです。
価格設定
価格設定に関してはキャバリアだけの問題ではありませんが、キャバリアの子犬は高額な場合が多く、購入を検討する人々にとっては予算の問題があります。
ちなみにウチのコジロウは、2007年に飼ったのですが最終的に12万円でした。
ここ数年のキャバリアの価格を見てみると、30万円前後が多いかと思います。ぶっちゃけ、お金に余裕のある人でないとなかなか手を出せない金額だと思います。
そして、お金がかかるのは最初に飼う時だけではありません。
毎月かかるドッグフード代、生活するためのグッズ代(散歩時のリード、ハーネス、寝床のクッション、関節を傷めないためのカーペットなどなど)、病気になった時用の保険代、手術代…。
犬を飼うということは、愛犬の一生を背負うことです。
「何があっても最期まで面倒を見る!!」という覚悟がないと犬を飼う資格はないのです。
キャバリアが売れ残りしないためには
キャバリアが売れ残ってしまう原因の一つに、上記でお伝えしたランキングや需要の変動も売れ残りの原因として考えられます。
一時的に他の犬種が人気となり、キャバリアの需要が減少した場合、売れ残るリスクも高まります。また、ブリーダーの販売戦略やマーケティング力の差も売れ残りの要因となり得ます。
ペットショップ目線
ペットショップ目線では、売れ残りを防ぐためには需要のトレンドや市場動向を把握し、適切な販売戦略を立てることが重要です。
また、キャバリアの魅力を十分に伝えることや、個体の特徴や飼育に必要な情報を提供することも大切になってきます。
売れ筋のキャバリア子犬の人気やランキング、需要の変動、販売についての情報は、キャバリアの子犬を購入を考えている方にとって役立つ情報となります。
ただ、個人的には今の現状を考えるとペットショップには難しいのかもしれませんね。
ブリーダー目線
ブリーダーから見た売れ残り問題として、子犬の個体差も挙げられます。
キャバリアには個体差があり、見た目や性格などが異なるため、一部の子犬が売れ残ることがあります。
このような売れ残り問題に対策を考える必要があり、例えば需要と供給のバランスを見極めて繁殖数を調整することや、ペットショップとの協力体制を築くことが最重要です。
また、子犬の個体差を理解し、適切なマーケティングや情報発信を行うことも効果的です。
ブリーダーにとって売れ残り問題は悩ましいものですが、需要と供給のバランスを整えることや適切な対策を取ることで、売れ残りを減らすことができると思います。
信頼できるキャバリアのブリーダーの見分け方
では次にキャバリアの適切なブリーダー選びについてご紹介します。
信頼できるブリーダーの見分け方やブリーダー選びのポイントについて知っておくことは非常に重要です。
ブリーダーの評判、口コミ、実績を確認
信頼できるブリーダーを見分けるポイントとしては、まずはインターネットや口コミなどを利用して、そのブリーダーの評判や実績を確認しましょう。
信頼できるブリーダーは、キャバリアの犬種について詳しい知識をたくさん持っています。
キャバリアの良いところだけでなく、敢えて悪い面も教えてくれる、だからこそ悪い面をどうやって対応していくのか、きちんと教えてくれるブリーダーさんが良いですね。
さらに、ブリーダー選びのポイントとしては、ブリーダーが所属している団体やクラブについても調べてみると良いです。
信頼できる団体に所属しているブリーダーは、子犬の健康管理や血統管理などに力を入れていることが多いです。
また、ブリーダーの健康管理体制などについても詳しく説明してくれるかどうかを確認しましょう。
ブリーダーの施設環境
さらに、ブリーダーの環境や施設も直接確認に行けるのであればチェックしておきたいです。
仔犬が健康に育つためには、清潔な環境が必要です。ブリーダーの施設が清潔で快適に過ごせる環境であるかどうかを確認しましょう。
健康管理に力を入れているブリーダーは、仔犬たちの健康状態をしっかりと管理しているはずです。
ブリーダーの対応
また、ブリーダーとのコミュニケーションも重要です。
こちらが質問したことに対して、ブリーダーが丁寧に質問に答えてくれるか、子犬の世話や健康管理について詳しく説明してくれるかなど、信頼できるブリーダーであるかを見極めるポイントとなります。
いくらこちらがキャバリアをはじめて飼う素人だからといっても、「そんなことも知らないのかよ」という態度で接してきたら要注意です。
ブリーダー選びの際には、コミュニケーションがスムーズに行えるかどうかも重要な要素です。
また、ブリーダーが仔犬や繁殖犬を扱う対応、言葉遣いも見れると良いですね。粗悪な扱いをしていたら言語道断です。
以上が信頼できるブリーダーの見分け方です。
キャバリアを直接ブリーダーから迎え入れたいのであれば、これらのポイントを参考にしてみてください。
もちろん、人任せにせずご自身でもキャバリアの犬種や飼い方について事前に情報収集を積極的に行ってください。
まとめ
ボク自身キャバリアを愛する飼い主の1人として、キャバリアが売れ残る理由とその対策について考えてきました。売れ残りキャバリア問題の解決へ向けて、以下の対策が有効です。
まずは、ブリーダーの信頼性を確認しましょう。健康な子犬を提供できるブリーダーを選ぶことが大切です。
また、ブリーダーとのコミュニケーションも重要です。キャバリアの特性や飼育方法について十分な情報を得ることができます。
次に、キャバリアの幸せな生活のためには、飼い主の責任が求められます。ご自身やご家族で愛犬に全力で愛情を注いであげることが絶対の絶対です。
そのためには、定期的な健康チェックが必要ですし、信頼できる動物病院とのお付き合いも大事です。
更には、愛犬に合った適切な食事(アレルギー検査を行い何を与えたらNGかも把握する)、適度な運動も忘れずに行いましょう。
さらに、キャバリアの魅力を広めることも重要です。
実際にボクもSNSやブログなどを活用してキャバリアの魅力を発信していますし、素敵な飼い主の皆さんと知り合うことができました。
例えばちょっとした疑問や病気の前兆だったりがあれば、メッセージを送ってくださったりしてくれます。
ですので、キャバリアの飼い主さん同士での交流や情報共有もとても大切だなと感じています。
もしよろしければ、ぜひフォローしてくださいね。
売れ残りキャバリアの問題は深刻で、ボクたち個人での力は微力ですがキャバリアを愛する人たちが団結すればいつかは必ず解決できると思います。
かわいいキャバリアちゃんたちが幸せな生活を送るために、ボクたち一人ひとりが意識して関わっていくことが大切なんですね。
さいごに。
ペットショップで売れ残るワンちゃんは「物」ではなくボクたちと同じ「命ある動物」です。
小さな命が犠牲にならないように、ボクたちでできることを考えて行動していく必要があると思います。
コメント
コメント一覧 (2件)
こんばんは、10月13日の天使の会のときはお世話になりました。
キャバリアの売れ残りと聞いてショックを受けております・・・
私個人としては「なんでこんな可愛い子たちが売れ残り、残酷な末路をたどるんだ」と感じました。
くまさん、コメントありがとうございます!!
そして天使の会ではお声がけくださりありがとうございました!!
ボクもこの現実を知ってショックでした。
一人でも多くの人にこの現実を知ってもらい、一頭でも多くのキャバリアちゃんやワンちゃんがステキなご家族と出会えて幸せな一生を送れる世の中になってほしいです。