コジロウのアレルギー性皮膚炎についてネットや書籍で色々調べた中で「湿潤療法」というキーワードが目に付きました。
はい。今回は湿潤療法について書いてみたいと思います。
知りたがりなボクは、コジロウのためなら何でも知識を吸収しようと思い、調べてみました。
はじめに断っておきたいのですが、100%大丈夫と言える治療法はありえないので、とりあえず参考程度に・・・、という感じで読んで頂ければ幸いです。
湿潤療法とは?
湿潤療法は、うるおい療法とも呼ばれ、本来体が持っている「自己治癒能力」を最大限に生かす治療法だそうです。
元々、人間も動物も、病気やケガをした時は自ら治そうとする自己治癒能力が働きます。
確かにボクも小さい頃、転んで擦りむいた傷を無意識に舐めたり、コジロウや犬もちょっとした傷なら舐めて治そうとしています。そしていつの間にか治っています。これが自己治癒能力という本能なんですね。
では、なぜ傷を舐めるのでしょうか?
痛いし、なんとなく気になるから舐めていたと思っていましたが、自己治癒能力という本能で「傷を乾かさない」ようにしていたということです。
生きている傷は乾かすと死んでしまうそうです。私はジュクジュクした傷口をなんとか乾かそうともしていましたが、それは傷の治りを遅らせてしまうだけということでした。
服に血が付かないように傷口を乾かすようにしたり、絆創膏を貼ったり、ガーゼをしたりしていましたが、それは治りを遅くするだけだったのでしょうかね。
傷を乾かす治療法は、
- 傷を化膿しないように消毒する
- 傷がジュクジュクするのでガーゼをする
ということが一般的ですが、この傷を乾かす治療法は、傷を治すどころか、消毒もガーゼも傷にとっては有害なものでしかないそうです。
ガーゼに関しては、確かに良くないのかなと思ってました。新しいガーゼを貼り替える際に、ベッタリと傷口に貼り付いたガーゼを剥がすことは思い出しただけでも悶絶です・・・。
ガーゼがなぜNGなのかは、傷口にガーゼをすると、傷を治すために出てきた浸出液を吸い取ってしまうからだそうです。
その結果、傷口が乾燥し、細胞が死んでかさぶたとなります。かさぶたができると傷は治ったのだと思っていましたが、実は傷が治らないからできるものが、かさぶただったんですね。
ですので、傷はガーゼではなく、損傷被覆材で覆い、湿潤(うるおい)を保つことが治りを早くさせるのです。
では、消毒はなぜ傷に有害なのでしょうか?
実は、傷口の細菌を消毒すると細菌よりも正常な細胞の方がダメージを受けてしまうそうです。
専門的な用語は割愛しますが、わかりやすく言えば、消毒をすればするほど逆に傷にダメージを与えてしまうということです。確かに小さい頃、転んでできた傷口は水道水でよく洗うことを勧められました。
湿潤療法のメリット
- 痛みのない治療
- 治療期間の短縮
- 傷跡の残りにくい治療
但し、ケガの程度や場所によっては判断が異なることもあるので、あまりに酷いケガでしたらきちんと病院で診断された方が良いでしょう。
今現在は従来の治療法ではなく、湿潤療法に変わってきていて、従来治療を受けていた患者がその治療方法に疑問を感じ、湿潤療法を行っている病院で受診している時代だそうです。人間も犬も同じ動物なので、基本的な考え方は同じなのかなと思います。
確かに、言われてみれば湿潤療法が良いこともわかりましたし、実際に動物病院でも湿潤療法を取り入れているところもあるそうです。
そうえいば、2年前だったでしょうか、コジロウが散歩中にビーグル犬に耳を噛まれて治療したことがありますが、この時ガーゼを使用した治療法ではなかったので、今思えば湿潤療法だったのかもしれません。
次回、病院に行った時に確認してみようと思います。
痛々しい耳を噛まれた痕・・・。
湿潤療法の書籍
ネットで湿潤療法を調べていた時に見つけた本を紹介します。
湿潤療法のパイオニアであり現役形成外科医が著者である書籍です。
この本は、犬のアトピーをはじめとするアレルギー性皮膚炎のトラブルだけでなく、「免疫力」について考える場合に皮膚の理解をするのに非常に勉強になると思います。
まとめ
ボクは今までコジロウの痒みの原因となるアレルギーや免疫について、主に食べ物しか頭にありませんでした。
しかし、この湿潤療法を知り、改めてコジロウのことを考えると、フケが多い時期もあったり、乾燥肌なのかなと思っていたことを思い出しました。
免疫力を広い視野で考えた時に、食事以外のことも検討する必要があるのだと考えるようになりました。
コジロウはアレルギー性皮膚炎なので、当たり前ですが「皮膚」について考えなければいけません。皮膚の基礎構造と働きを理解すれば、コジロウの健康を更に良くすることができるのだと思います。
これは犬だけではなく、人間もそうですね。実は私も重度のアレルギー体質なのです。ただ、アトピーのように皮膚に表れず、主に鼻、喉に出ます。それはそれで辛い時期もありますが・・・。
環境、食物、皮膚。コジロウの健康のためには、この3点をきちんと考えていきたいと思います。
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