本記事では、ボクとコジロウとの出会いを備忘録的に書いています。
コジロウとの出会い
ボクの父は公務員で転勤族だったため、いわゆる官舎住まいで小さい頃から犬は飼えない環境で育ちました。
社会人となり、ようやく実家から出て1人暮らしが始まると決まった時に、小さい頃からの夢だった「犬との生活」を実現できるのだと思うと本当にワクワクしたのを今でも覚えています。
色々な本やネットで犬種を調べたりして、どの犬が私のパートナーになるのか考えることすらも楽しみの一つになっていました。
そして、仕事帰りや休日にペットショップ巡りをはじめました。
どのワンちゃんもかわいかったです。ただ、「このワンちゃんだ!!」という直感みたいなものはありませんでした。
ペットショップ巡りだして3ヶ月目頃だったでしょうか、再度近所のペットショップに行ってみました。
すると、ある老夫婦が連れていたワンちゃんに反応したゲージの中のワンちゃんたちが一斉に吠えだしました。
そんな中、茶色の子犬だけが全く吠えもせず、我関せず背を向けて顔だけこちらを見ていました。
それがコジロウでした。
ひと目惚れってこういう感覚なのだなと久々に思い出しました。
松田聖子が言ったように「ビビビ」と来たわけです。
ボクは長い間、コジロウを眺めていました。
すると店員さんが寄ってきて、「抱っこしてみませんか?」と言ってきました。
しかし、抱っこしてみたかったものの、どう抱っこしていいかわからないし、なんだか緊張したので見てるだけでいいですと断りました。
「生後2カ月のオスかぁ」
「2.2kgかぁ」
「沖縄生まれなんだぁ」
「飼うならこの犬だ!!」と直感で思えたのですが、そう決意した時に、ふいに襲ってきた不安・・・。結局その日はそのまま家に帰りました。
「本当に自分がコジロウを飼えるのか・・・?」
自宅に帰り、現実問題本当に犬を飼えるのか?自問自答しました。
「仕事でいない時にずっとひとりぼっちにさせて大丈夫なのか?」
「そもそも自分がきちんと世話をできるのか?」
「コジロウの一生を背負えるのか?」
生半可な甘い考えで犬を飼ってはダメだろうと、浮かれていた自分を責めました。いざ現実的になると怖くなったのかもしれません。まずは本当に犬を生涯面倒をみる決意があるのか自問自答しました。
実際に犬と生活する気持ちになって勉強をしましたし、会社の後輩が実家でゴールデンレトリバーを飼っていたので色々と教えてもらいました。
本当に悩んで悩みました。
「もしコジロウが他の人の手に渡ったら・・・」
そう考えるともう結論を出すのは簡単でした。
会社帰りにコジロウがいるペットショップに向かうことにしました。
しかし、あれから既に1ヶ月が経っていたので、もういないかもしれません。
恐る恐るワンちゃんコーナーに向かいました・・・。
コジロウとの再会
「いた!!」
私はキリスト教徒ではありませんが本当に神に感謝しました。
店員さんがボクのことを覚えていたみたいで「今日こそ抱っこしてみませんか?」
と言ってくれました。
店員さんに抱っこの仕方を教えてもらい、コジロウを抱っこしました。片手で持てるほど軽くて華奢な体でした。
本当にかわいい、犬ってこんなにかわいいんだと嬉しくなって店員さんに「この子にします」と伝えました。
それからコジロウのためのハウス、トイレグッズ1式、ドッグフード、おもちゃ等選びました。端からみると30過ぎのいいおっさんが楽しそうにドッグコーナーでグッズを選んでいる様は異様だったかもしれません。
クレジットカードを差し出し会計を終えて深呼吸をしました。ようやくボクも犬との共同生活が始まるのだな、嬉しさと責任の重大さを噛みしめた瞬間でした。
ただ、コジロウは最後のワクチンを控えていたために、後日迎えるに行くことになりました。
約1週間、自宅でコジロウを迎える準備を整え、いよいよ迎えに行く日が来たのです。
コジロウ、ようこそ我が家へ!!
ペットショップでコジロウと再会しました。最後の手続きを終え、コジロウが入った段ボールの箱を抱えペットショップを後にしました。
車の中でコジロウが「クーン、クーン」と鳴いています。
「かわいいじゃねーか、こんちくしょうめ!!」
江戸っ子でないのに、似非江戸っ子のような口調で逸る気持ちをおさえ、自宅に向かって車を飛ばしました。
2007.7.10(火)20:00
とうとう我が家にコジロウが来ました。
「コジロウが自分と一生を過ごせて良かったと思われるよう頑張るよ」
そう誓いました。
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